あなたの家のどこかの引き出しに、使わなくなったスマホが1台眠っているはずです。市販の防犯カメラの多くより、よほど良いカメラを積んでいて、支払いはとっくに済んでいて、それでいて何もしていない。その1台とちゃんとしたベビーモニターのあいだにあったのは、ずっとソフトウェアだけでした。
そのソフトウェアが、今日から動きます。Google Playで配信中のRECAMは、カメラ側の役割をひととおりこなします — HD画質のライブ映像と音声、端末の中で動く検知、画面を消したまま、充電ケーブルにつないだままで。これまでRECAMがカメラに求めていたのは「使っていないiPhone」でした。引き出しに眠っているのがGalaxyやPixel、Redmiなら、見ることはできてもカメラにはなれなかったのです。その条件が、なくなりました。必要なのはもう「使っていないiPhone」ではありません — スマホが2台、どんな2台でも。たいていのご家庭は、何も買わずにこの条件を満たしています。
変わったこと:いま、Androidがカメラになります
RECAMでは、どの端末も2つの役割のどちらかを担います。撮るか、見るか。Androidアプリはこれまで、後者しかできませんでした。いまは両方できます。そして、その意味は機能ひとつぶんより大きいのです。
これまでは「使っていないiPhoneが要ります」でした。それでは対象から外れるご家庭がたくさんありました。いまは「使っていないスマホが要ります」であり、続く問いは正直なところ、どの引き出しに入っていましたかだけです。使い道が思いつかなくて取っておいた古いAndroidも、お子さんが機種変更して余った1台も、タブレットも、条件を満たします。
iPhoneでカメラができていたことは、Androidでもできます。ペアリングした端末へHD画質の映像と音声をライブで配信し、画面を消したままでも配信は続き、映像は端末上で解析され、何かあった瞬間にお知らせします。専用機器も、配線も、壁の穴あけも必要ありません。
古いAndroidが、良いカメラになる理由
古いスマホは劣ったカメラだ、と思いがちです。でも、それは逆です。3年前に使うのをやめたスマホに、いま何が残っているかを考えてみてください。
- 競争にさらされてきたカメラ。 スマホメーカーは毎年カメラの出来を競い合っていて、その競争に負けた機種でさえ、プラスチックの防犯カメラに入っているセンサーよりずっと上です。逆光の玄関先も、専用機の多くよりきれいに写ります。
- AIを動かすだけの処理性能。 RECAMは映像をカメラ側の端末そのもので解析します — 音、人物、動き、動物を、リアルタイムに。スマホは何年も前から、そのための処理性能を積んでいます。
- マイクも、Wi-Fiも、バッテリーも。 カメラに必要なものは、すでに本体の中に入っています。
- 価格は、0円。 すでに持っているカメラだけが、請求書に何も足さない唯一のカメラです。ハードウェアも、ハブも、レコーダーも要りません。
足りなかったのは、ハードウェアではありません。スマホをカメラとして振る舞わせるソフトウェア — 連続して動き、意味のあるイベントを見張り、いま手にしている画面へ届ける仕組みでした。RECAMがするのは、その仕事です。
必要なもの(と、必要ないもの)
必要なもの:
- カメラにする古いAndroidスマホ。タブレットでも構いません。
- 見るためのもう1台の端末 — 別のAndroid、iPhone、iPad。ふだん手にしているもので大丈夫です。
- カメラにしたスマホを置く場所に届く、充電ケーブルとコンセント。
- 両方の端末のインターネット接続。自宅のWi-Fiが理想ですが、モバイル通信でも使えます。
必要ないもの:
- ハブ、ベースステーション、ブリッジ。
- アカウント(無料の基本機能なら不要です)。
- グローバルIP、ポート開放、UPnPの設定。
- 新しいカメラ。そこが、いちばんの狙いです。
セットアップの手順
- 古いスマホを充電する。 カメラにするものは充電ケーブルにつないだまま置くことになるので、まず電源につなぎ、コンセントの近くに場所を決めます。
- 両方の端末にRECAMをインストールする。 そのうちの1台は、たぶん今この記事を読んでいる端末です。古いAndroidスマホには Google PlayからRECAMを入れます。見るための端末には、その端末に応じてGoogle Playか App Store から入れてください。
- 端末ごとに役割を選ぶ。 古いスマホでは、カメラとして使うほうを選びます。手元のスマホでは、見るほうを選びます。どの端末も、好きな役割で。あとから変えることもできます。
- QRコードを1回読み取ってペアリングする。 カメラにしたスマホにQRコードが表示されます。見る側の端末で読み取ってください。これでペアリングは完了 — 2台が鍵を交換し、その2台だけが読める、エンドツーエンドで暗号化された配信が確立します。
- プロファイルを選ぶ。 ベビー、防犯、ペット。ワンタップで、その用途に合わせた検知と通知が整います。あとから細かく調整することもできます。
- カメラを置いて、電源につなぐ。 ベビーベッドや玄関、ソファに向けてスマホを立てかけ、充電ケーブルにつなぎます。画面は消してしまって構いません — 配信は続きます。
- カメラの前を歩いて、テストする。 1〜2秒ほどで、見る側の端末に通知と、タップで見られるライブ映像が届くはずです。届けば、完了です。
端末2台、QRコードを1回読み取るだけ、そして数分。2台目のカメラは、1台目よりもっと速く終わります。
カメラにしたスマホが、見張るもの・聞き分けるもの
すべてを映すだけのカメラは、やがて見なくなるカメラです。役に立つのは、何かあったときに教えてくれること。そのために、端末の中で動く見守りAIがあります。カメラは自分の映像をリアルタイムに解析し、ペアリング済みの端末にはすぐに通知が届きます。
- 音の検知 — 泣き声、鳴き声、いつもと違う物音。
- 人物・動きの検知 — カーテンが揺れたのではなく、誰かが入ってきたとき。
- 動物の検知 — 留守のあいだに何かしでかすペットのために。
- 赤ちゃんの顔の見守り — 子ども部屋のために。
解析はすべて、カメラ側の端末で行われます。フレームは撮られた場所で解析され、どこかへ送って見てもらうことはありません。仕組みをもう少し詳しく知りたい方は、オンデバイスの音声検知と、通知が少ないことこそが機能である理由について書いた記事をどうぞ。
ベビー・防犯・ペット — ワンタップで
使っていないスマホの使い道として実際に多い3つは、それぞれ違う設定を必要とします。とはいえ、検知のしきい値を自分で詰めたい人はいません。だからプロファイルを選ぶだけで、その用途に合わせた検知と通知が、ワンタップで整います。
- ベビー — 子ども部屋のための、泣き声の検知と赤ちゃんの顔の見守り。この使い方なら、ベビーモニターの記事でさらに詳しく解説しています。
- 防犯 — 玄関、廊下、ガレージでの人物と動きの検知。
- ペット — 鳴き声、動物の動き、そして留守のあいだに欠かせないペットカメラの基本。
あとから細かく調整することもできます。たいていの方は、その必要すらありません。
映像の行き先 — 暗号化され、クラウドには行きません
ここが、決め手になる部分だと思います。安価なカメラがいちばん間違えるのが、まさにここだからです。
映像はエンドツーエンドで暗号化され、クラウドに録画されることも、サーバーに保存されることもありません。 RECAMはネットワークが許す限り、端末同士を直接つなぎます。それが難しいとき — 手ごわいルーターの内側や、モバイル通信のとき — は、暗号化されたリレーが映像を中継してカメラに届き続けるようにしますが、そのリレーが内容を読む・保存する・見ることはできません。どちらの経路でも、映像を読めるのはペアリングした2台だけです。
クリップも同じ考え方です。カメラ側でクリップを録画し、見る側の端末から再生できます。もう一度確かめたいときに便利です。クリップはカメラにしたスマホの中に残り、どこにもアップロードされません。
サブスク前提のカメラとの違いは、RECAMが存在する理由そのものです。ああした製品では、設計からして映像が他社のサーバーに置かれ、その特権のために毎月お金を払うことになります。金額はRing vs Nest vs Arlo vs RECAMで並べて比べました。
AndroidとiPhone・iPadを、混ぜて使う
ご家庭の端末はメーカーで揃っていないものですし、RECAMもそれを求めません。AndroidスマホやタブレットはiPhone・iPadとも一緒に使えて、どの端末も、あなたが与えた役割で動きます。
- 古いAndroidに子ども部屋を任せて、iPhoneから様子を見る。
- 古いiPhoneに玄関を任せて、Androidから様子を見る。(この構成には 専用のガイド があります。)
- 古いAndroid2台で勝手口とガレージをカバーし、家にいる人が手元の端末から見る。
カメラは必要なだけ追加でき、ワンタップで切り替えられます。共有アクセスを使えば、ご家族にも映像を見てもらえます。
置き場所、電源、暗い部屋
設定そのものは簡単です。うまく使えるかどうかを実際に左右するのは、次の点です。
- つないだら、あとは置いておく。 カメラは、常に動いているからこそ役に立ちます。ライブ映像の配信は古いバッテリーには重い仕事なので、コンセントも設置の一部だと考えてください。バッテリーにやさしいエコモードもあり、画面を消したままでも配信は続きますが、ケーブルにはどちらもかないません。
- 固定する前に、画角を考える。 部屋に立って、本当に見たいのは何かを自問してみてください — ベビーベッド、廊下、室内から見た玄関。明るい窓に向けると、その手前にあるものはすべてシルエットになります。窓に背を向けるか、スマホを窓に置いて外に向けてください。
- スマホを立てて保持できるものなら、何でも使えます。 安価なスタンド、フレキシブルな三脚、窓に貼る吸盤マウント。24時間の連続稼働に耐えられるかどうかだけ、確かめておきましょう。
- 暗い部屋にも対応しています。 ライト補助が、部屋が暗くなるとカメラ側で被写体を照らします。ズームは見る側の端末から操作できるので、カメラにしたスマホに触れる必要はありません。
引き出しを、開けてみてください
カメラを買う必要はありません。必要なのは、使うのをやめたスマホと、充電ケーブルと、5分ほどの時間です。
古いAndroidに、もう一度、役目を。
カメラにするスマホには Google PlayでRECAMを入手。見るための端末にも、Android・iPhone・iPadを問わずインストールしてください。基本機能は無料で、アカウントも不要です。
よくある質問
古いAndroidスマホは、本当にカメラになりますか。見る側だけではないのですか。
カメラになります。AndroidのRECAMは、カメラ側の役割をひととおりこなします。HD画質のライブ映像と音声、端末の中で動く見守りAI、そして画面を消したままでも配信は続くので、充電ケーブルにつないだまま一日中置いておけます。別のAndroid、iPhone、iPadで動いているカメラを見る側になることもできます。役割は端末ごとに選べます。
2台のスマホは、同じメーカーでないといけませんか。
いいえ。AndroidスマホやタブレットはiPhone・iPadとも一緒に使えます。古いAndroidに子ども部屋を任せてiPhoneから見ることも、古いiPhoneをカメラにしてAndroidから見ることもできます。ご家庭にあるものを、そのまま組み合わせてください。
カメラにしたスマホは、電源につないだままにする必要がありますか。
ずっと見守るなら、はい、つないでおいてください。ライブ映像を一日中配信するのは、バッテリーがいちばん消耗する使い方で、古いバッテリーならなおさらです。RECAMは画面を消したままでも配信を続け、バッテリーにやさしいエコモードもありますが、ケーブルの届くコンセントこそが、カメラを本当に頼れるものにします。
古いスマホで動作が遅く、熱を持ちます。これで大丈夫でしょうか。
カメラ役は、重い処理ではなく淡々とした処理です。映して、自分の映像を解析して、配信する。速い端末である必要はありません。スペック表よりも大事なのは2つ、電源につないでおくことと、熱を逃がしてやることです。直射日光の当たる窓際で焼かれたり、厚いケースに包まれたままだと熱を持ちやすいので、少し風の通る場所で、直射日光を避けて置いてください。負荷をさらに抑えたいときはエコモードもあります。お使いの機種にRECAMが対応しているかどうかは、インストール前にGoogle Playが教えてくれます — いちばん手早い確認方法です。
映像はクラウドに録画されますか。
いいえ。映像はエンドツーエンドで暗号化され、クラウドに録画されることも、サーバーに保存されることもありません。録画したクリップは、カメラにしたスマホの中に残ります。RECAMはネットワークが許す限り端末同士を直接つなぎ、それが難しいときは暗号化されたリレーが映像を中継しますが、その内容を読む・保存する・見ることはできません。
Wi-Fiやグローバルアドレス、ポート開放は必要ですか。
特別な設定は必要ありません。同じWi-Fiにいるときは、いちばん速いローカル経路を使います。外出先ではモバイル通信でも視聴でき、ポート開放も固定IPの設定も不要です。どちらかの端末がWi-Fiとモバイル通信を切り替えても、配信は自動的に復帰します。日本に多いv6プラス/DS-Lite/MAP-EなどのCGNAT回線での事情は、技術要件ガイドで詳しく解説しています。
古いスマホをカメラにするのに、いくらかかりますか。
基本機能は無料です。オーナー1人とビューワー1人、リアルタイムのライブ映像、端末の中で動く検知、エンドツーエンドの暗号化、アカウント不要。RECAM Proは月額300円(税込)で、無制限の共有、スマート通知、あなた自身のiCloudへの7日間のクリップ保存が使えます。ハードウェアの費用は、引き出しに眠っているスマホの値段、つまり0円です。